毛髪のしくみを簡単にご説明します。
毛髪の基礎
健康な毛髪成分は、
たんぱく質80%から85%
水分11%から13%
脂質1%から6%
メラニン4.5%
大体上記のような状態が健康的な髪質になります。
髪の毛にパーマやカラーの薬剤、外部的な痛みにより
水分量が減ったりたんぱく質が抜けたりします。
髪の毛は、死滅細胞なので失われた栄養や水分は定期的に補給することにより
健康な髪の毛が保たれます。
キューティクル
キューティクリは、外部から髪の毛を守る役割があります。
軟毛:約3枚
普通毛:約5枚
硬毛:約10枚
キューティクルは、基本的に毛先のほうからはがれやすいです。
キューティクルが失われると痛みやすい髪質になるので、対策としては疑似キューティクルを作る方法があります。
普段、気をつけつことは、髪の毛が濡れているときは特に髪の毛をやさしく扱いましょう。
髪の毛が濡れているときは、髪の毛が痛みやすくキューティクルを痛めやすいからです。
髪の毛の水分量によりキューティクルが開いたり閉じたりしています。
髪の毛が乾いているときは、キューティクルが閉じていて
髪の毛が濡れているときは、キューティクルが開いています。
水分調整
髪の毛に含む水分量により髪質が異なります。
3種類の状態になります。
1、撥水(ハッスイ)水分量は10%以下
2、疎水(ソスイ)水分量は11%から14%
3、親水(シンスイ)水分量は15%から18%
健康な状態は2番の疎水になります。
美髪になりたい方は2番を目指しましょう。
1番は、乾燥しやすく3番は水分を多く髪の毛が乾きづらい状態になります。
等電点
酸性は、~PH4,5%
等電点は、PH4,5%からPH5,5
中性、アルカリ性は、PH5,5~
髪の毛の良い状態は弱酸性のPH4,5%からPH5,5になります。
カラーやパーマのアルカリ剤を使用すると髪の毛が、アルカリに傾きます。
最後シャンプー台で弱酸性の状態に戻すことが
大変重要になります。
この処理を行わないと、髪の毛のダメージの原因になります。
白髪染めのように頻繁に行うメニュー、こうゆう工程を行うか行わないかで1年後3年後大きな違いになります。
髪のダメージの原因
どうして起こるのか
- 摩擦
- 間違った洗髪習慣
- 熱
- 紫外線
- アルカリ
何が起こるのか?
- キューティクルの損傷
- CMCの流失
- たんぱく質の分解
摩擦
ブラッシングを乱暴に行うとキューティクルがはがれたり、髪自体が抜けたり、切れたりしてしまいます。
濡れたまま寝ると、枕との摩擦でダメージの原因になります。
間違った洗髪習慣
髪の程よい油は髪のツヤにつながります。
洗浄力の強すぎるシャンプー剤を使用すると油を過剰に流してしまいダメージの原因になります。
強いシャンプー成分は、ラウリル硫酸NA、ラウレス硫酸NAなど
このようなシャンプーを使うと
- サロンで行ったトリートメントの効果が早く消える
- カラーの持ちが悪い
- CMCが多く抜ける
髪や頭皮への負担が大きい
CMCの流出による髪の悩み
- ボリュームがない 25%
- 分け目の脱毛 34%
- 白髪 23%
- パサつく 64%
- コシがない 33%
- フケ 18%
- かゆみ 19%
- つやがない 56%
- 枝毛 50%
なぜこのように感じるのかトップ3のの原因を解説します
- パサつく→CMCのコレステロールの流出
- ツヤがない→CMCの流出によるキューティクル剥離
- 枝毛→CMC流出による空洞化
髪にやさしいシャンプー成分は、アミノ酸系
- 美容室で行ったトリートメント、カラーの色が長持ちする
- CMCの流失が少ない
髪がパサつきづらい、ダメージが進まない
熱
アイロンやドライヤーなどの熱
アイロンやドライヤーなどの熱によって、髪のたんぱく質が変性して、髪が髪として維持できない状態になります。
熱によるダメージ=たんぱく質変性毛の増加(熱変性)
仮眠毛に与える影響は
- 硬化
- 乾燥
- パサつき
- 撥水化
紫外線
太陽光を浴びると紫外線によって髪たんぱく質が変性
キューティクルがめくれあがり、髪内部の水分やCMC、たんぱく質が失われ、髪がパサつき、ガサガサします。
紫外線は、5月ぐらいから強くなり7月、8月と特に強くなります。
アルカリ
パーマ剤、ストレートパーマ剤、カラー剤、ブリーチ剤→アンモニア、モノエタノールアミンなど
アルカリ膨潤
アルカリ剤の痛みを最小限に抑えるための対処法は、前処理剤等をうまく使い、最後シャンプー剤でアルカリに傾いた髪の毛を弱酸性に戻す。
35歳から起きる加齢毛(やせ髪)
大人の髪の悩みはやせ髪
- ハリ、コシがない
- ツヤがなくなってきた
- ボリュームが出ない
- うねり、くせで髪がまとまらない
- 乾燥、パサつきが気になる
やせ髪の内部構造の変化
加齢により毛髪内のSS結合が減少する→ケラチン骨格の過疎化
ケラチン骨格の過疎化→年齢やダメージとともに髪の内部のケラチンたんぱく質が減少し、内部密度が低下した髪
まとめ
あまりこのような記事は今まで書かなかったのですが、
今まで書かなかった理由は、こうゆうことはプロの美容師が理解してればよいと思っていたからです。
専門用語は使わない方がよいと思いましたが、結局少し使ってしまいました。
今回書いた理由は、髪の毛の悩みの原因を理解することにより
解決策が見えてくるということを理解してほしかったからです。
サロンワークでお客様と接していても、いろいろやったけど全然変わらなかったってお声も聴きます。
その大半は、原因を間違っているため対策がうまくいかず、中にはもうあきらめかけていたという方もいていました。
髪の毛は、痛んだらもう治らないっていう声もありますが、ビビった髪の毛や枝毛等、髪の毛が傷ついたのは根本から治すのは無理ですが、失われた栄養等を補給したり、薬剤による痛みを軽減することはできると思います。
今の時代、美容師さんもお客様も価値観の多様化により感じ方は違って、良い悪いは違うと思いますが、
お客様が、髪の毛にストレスを感じることなく、気分良く過ごしていただくことが、私の正しいかなっていう思いでサロンワークを行っています。
長文最後まで読んでいただきありがとうございました。
実際にサロンに来ている方はどう感じ、どうゆう風なヘアスタイルになっているのか気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
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